2016年2月7日日曜日

福島原発事故が起きた2011年4月18日から4月22日の「阿智胡地亭の非日乗」の記事

2011年04月22日(金)
福島県南相馬市長の訴え 3月24日撮影ビデオ   
本エントリーは既に4月2日に掲載しましたが、本日の下記の報道を受けて再掲載します。011/04/22 08:26 【共同通信】影響力ある100人に南相馬市長 米誌、原発対応などで選出 【ニューヨーク共同】米誌タイムは21日、2011年の「世界で最も影響力のある100人」を発表し、福島原発事故での政府の対応を動画投稿サイト「ユーチューブ」で強く批判した福島県南相馬市の桜井勝延市長が含まれた。 100人は、タイムが毎年、政治家や科学者、芸術家、経済人などから独自に選出する。桜井市長は、オバマ米大統領とミシェル夫人や、ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんらとともに選ばれた。100人に順位はない。 一方、一般からのネット投票で選ぶ別の「影響力のある100人」では、福島原発で作業に従事している「福島原発の作業員」が16位に入った。◎4月2日掲載
「市民は兵糧攻めの状態」 南相馬市、海外に訴え 福島第1原発から半径20~30キロ圏内の屋内退避指示が出ている福島県南相馬市の桜井勝延(さくらい・かつのぶ)市長、動画投稿サイト「ユーチューブ」で「ボランティアも物資輸送も自己責任で入らざるを得ない。市民は兵糧攻めの状態だ」と英語の字幕付きで強調し、曖昧な日本政府指示の理不尽さを国際社会に直接、訴えている。
同市の屋内退避圏内に自宅のある自営業、中田建一郎(なかた・けんいちろう)さんが企画。中田さんは「被災した市民は残るべきか避難すべきかも分からない。非人道的な状態が、日本に今あることを知ってもらいたい」と憤っている。 防災服姿の桜井市長は動画で、東日本大震災による津波や原発事故で「市民が受けた被害は甚大」と指摘。政府や東京電力からの情報不足に人手や物資の不足も加わり、屋内退避圏内には「交通手段が確保できない住民がたくさんいる」と窮状を説明している。 また屋内退避圏内には「直接入るメディアは少なく、電話取材が圧倒的で実情が伝わらない」と指摘。「原発事故という見えない恐怖」にさらされる市への支援、協力を求めた。 動画は約11分で3月24日に録画。政府は25日に屋内退避指示圏内に自主避難を促した。(共同通信)☆それにしてもどんな重要な内容の事柄であっても、言語に世界共通語になった『英語』を使用しなければ、この世にそのことが存在したことにならないことの逆証明でもある選出だと思いました。良くも悪くもそういう状況にわれわれこの島国の住人も置かれていることを実感しました。
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レベル7のバタフライ

一部引用・・

レベル7への格上げを発表したのは東京電力であり日本政府だ。
おかしい。このことで貿易など国際商取引に多くのマイナスが生じるのは必至。日本からの物資には放射能検査を義務付けるなど、すでに世界の厄介者扱い。その上「危険度2段階アップ」のメッセージは、事故処理は改善どころかひどくなっていると世界には伝わり、厄介者度はより高まるだろう。今後は輸入制限だってかけられるかもしれない。復興の兆しがさらに遠のく。自国をそんな風に貶める政府などいない。

おそらく米国からの圧力があったのだろう。

本文はこちら。  
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【福島県飯舘村・現地レポート】
持続可能な村づくりを奪われた村
――原子力災害の理不尽な実態――


一部引用・・

飯舘村では20日ごろまでに、自主避難を含めて半数程度の村民が村外に避難していたと見られる。しかし、原発の状況が落ち着き始めると、家や家畜が心配だったり、仕事があったりして戻ってくる人が増えた。

そんな中、県は放射線健康リスク管理アドバイザーに就任した長崎大学の教授を村に派遣した。しかし、彼は村内の汚染状況にかなり差があることや、そこに住み続けるリスクを明確に示さず、「安全」、「直ちに健康に影響はない」と村民の前で断言して帰った。「子どもが外遊びをしても何も問題はない」とまで言い切ったという。

放射線は目に見えない。まわりにはいつもの春と替わらぬ景色が広がっている。もとより村にはなんの責任もない。その中で、放射線医療の専門家から安全のお墨付きを与えられ、村民の間には安心感が広がってしまった。

全文はこちら
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放射能汚染に対するロシア女性研究者の助言
「政府発表を鵜呑みにせず自分の身は自分で守れ」
チェルノブイリ事故処理班の生存者が語る
凄惨な過去と放射能汚染への正しい危機感


一部引用・・

ソ連では1957年に初めて原子力発電所の事故が起きたがその直後、放射線が水、植物、鳥、動物などに与える影響を研究調査するための研究所が設立された。私はそこで70年代半ばから約10年間働き、汚染地域の放射線量測定や生物影響に関する調査などを行っていた。そしてチェルノブイリ事故が起こり、モスクワ政府から研究所の他の科学者13人といっしょに事故処理作業に加わるように言われた。

チェルノブイリでは原発から30キロ圏内を「放射線危険ゾーン」としたが、私の研究所のあったプリピャチはその危険ゾーンの中心部に位置している。実際、私の研究所の建物の窓から原子炉が爆発炎上するのが見えた。原発の近くには集合住宅があり、庭のベンチに座りながらその光景を見た人もいた。集合住宅の庭では子供が駆け回ったり、自転車に乗ったりして遊んでいた。近くの川で魚釣りをしている人もいた。

全文はこちら
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被災地の状況を伝える英米メディア
復興のため静かに動き静かに去る そして「レベル7」の意味を静かに語る

一部引用・・

たとえば英紙『ガーディアン』のジャスティン・マッカリー記者は、200年以上前から続く岩手県陸前高田市の醤油老舗「八木澤商店」を取材。蔵や製造工場のすべてが津波にのまれたこの八木澤商店のことは日本メディアも震災直後からたびたび取り上げてきました。

マッカリー記者は「午後のそよ風に、醤油の香りをかすかに感じる」工場跡を訪れ、「通常の基準で言うならもう存在しないと言える」同社の、9代目社長となったばかりの河野通洋氏を取材。37歳の河野氏が「今後さらに200年続けるための今はターニングポイント」と再生への決意を語る様子が、記事中のビデオで観られます。河野氏が話す部分は日本語なので、ぜひご覧下さい。

マッカリー記者はほかにも、「恐ろしい数分間で人生が一変してしまった」被災地の人たちを取材。記事が紹介するのは、家族を失った子供たちを保護して、「だって当たり前のことでしょう。なんで特別なことのように言われるのか分からない」と話す、陸前高田市の踊りの先生(日本語の文言は私が、英語から日本語に翻訳)。

あるいは、まだなかなか海を正視できないが、残った船を修理して必ずまた漁に出かける話す大船渡市の漁師。水産加工業を再開するため、新しい本部に使う被災建物の修復に取り組む同市の実業家。南相馬市に戻って治療を続ける医師。自ら津波で家を失いながら、釜石市の避難所で食事の用意を続ける姉妹……。

上述した河野社長の表情や声と合わせて、静かにたたずむこの人たちの表情や目線が、日本人の心意気のようなものを静かに、そして雄弁に、英語読者に伝えてくれる気がします。

本文はこちら

マッカリー記者の現地取材動画 こちら
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原発賛成 世界調査で半数切る
4月21日 21時11分 NHKニュース

東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、スイスの調査会社が、世界47の国と地域で原子力発電の是非について聞いたところ、賛成する人の割合が49%と全体の半数を下回ったことが明らかになりました。

これは、スイスに本社を置く民間の調査会社、WIN・ギャラップインターナショナルが、先月から今月にかけて、世界47の国と地域を対象に電話や対面などの形で実施し、3万4000人余りから回答があったとしています。

それによりますと、福島第一原子力発電所の事故が起きる前に原発についてどう思っていたかという質問には、賛成57%、反対32%でしたが、現在はどうかという質問には、賛成が8ポイント減って49%、反対が11ポイント増えて43%となり、事故がきっかけとなって、原発に賛成する人の割合が過半数を割りこみ、反対との差も大きく縮まる結果が出たということです。

国別でみると、原発のあるカナダやオランダ、ルーマニアで賛否の割合が逆転して、反対が賛成を上回りました。また中国やロシアでは、逆転はないものの、賛成が10ポイント以上減り、原発大国のアメリカ、フランスでも賛成の割合が減る結果となりました。これについて、調査会社は専門家のコメントを引用し、「世論の変化は近い将来、国際的な燃料価格だけでなく、再生可能エネルギーの市場に影響を与えるだろう」としています。
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福島県双葉町・大熊町の取材写真 by WSJ。
こちら

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不気味な静けさに満ちた原発の町
2011年 4月 18日 21:07 JST  ウオール・ストリート・ジャーナル日本版

【 双葉町(福島県)】コインランドリーの乾燥機の中には、オレンジ色のスエットシャツと緑の作業ベスト、ジーンズ2本が残されており、湿ってカビ臭を放っている。

双葉町は福島第1原発の事故のため避難区域となった8市町村の1つだ
駅近くのレストランには、ベーコンとナスのトマトクリームパスタをはじめとするランチメニューが掲げられている。洋品店の入り口のドアには5日間の「在庫処分」セールを宣伝するチラシが貼られている。町の中心を貫く道路上には、白地に青い文字で「原子力 正しい理解で豊かなくらし」と書かれた大きな看板が掲げられている。

だが、福島第1原子力発電所からわずか数キロメートルに位置するこの町では人々の生活がおおむね失われている。

かつて7000人が暮らしていた福島県双葉郡双葉町は、3月11日の震災で福島第1原発で事故が発生して以来、退避を余儀なくされている8つの町のうちの1つ。事故発生後の数日間に避難した原発から半径20キロ圏内の住民は数万人に上る。日本政府は4月11日、原発から20キロ圏外の一部地域を新たに「計画的避難区域」に指定した。
東京電力は17日、事故収束に向けた作業工程を発表し、6-9カ月で原子炉内の圧力と温度を安全な水準にまで低下させ「冷温停止状態」にもっていくことを目指すとした。海江田万里・経済産業相は、冷温停止状態になれば避難者の一部は帰宅できる可能性があるとしながらも、全員帰宅は困難であることを認めた。

一方、双葉町の井戸川克隆町長は町に帰れたとしても「何年も先」になると述べた。東京電力は15日、原発から半径30キロ圏内の避難・屋内退避区域の住民を対象に、1世帯当たり100万円、単身世帯は75万円の補償金を仮払いすると発表した。だが、避難者の一部は金額は不十分であり、一時的なご機嫌取りに過ぎないとしている。

避難区域を東西に走る国道6号線には、警察によって通行規制が敷かれている。原発から半径20キロ圏内については退避指示が出され、20キロ~30キロ圏内の住民に対しては屋内退避が指示されている。退避指示区域ではパトカーや救急車、消防車が時々巡回を行っている。退避指示区域への立ち入りは、違法ではないものの、控えるよう強く要請されている。

通りを歩いていた一人の記者に消防隊員が、何をしているんですか、と尋ねた。助手席に座った別の消防隊員の手には放射線モニターが見える。消防隊員は、ここは立ち入り禁止区域であり危険なため、すぐに立ち去るようにと指示した。

なかには双葉町には二度と戻れない可能性もあるとの認識から、自分たちの荷物を取りに戻るため、通行規制をかいくぐり、狭い裏道から区域に侵入している地元住民もいる。

14日、一人の女性が美しい伝統的な日本家屋に慌ただしく出入りしていた。その女性は自らを「高崎」と名乗っていた。高崎さんによると、一家は現在約100キロほど内陸にある福島市の親戚の家に身を寄せているが、30分でできる限り多くの荷物を持ち出そうと、夫と娘、義理の父で双葉町の自宅に戻ってきた。

高崎さんは透明の雨合羽に身を包み、フェースマスクとサングラスを着用していた。靴は透明なビニール袋で覆われ、足首の周りはテープで留められていた。

とても急いでいる、と高崎さんは洋服の入ったケースを自動車のトランクに積み込み、腕いっぱいに抱えた冬用のコートを別の見知らぬ人物に手渡しながら言い、それでもここに戻ってくるのは恐らくこれが最後になるため、持ち出さなければならないものがあるのだと述べた。

私道に大型のスポーツタイプ多目的車(SUV)が止まった。中には高崎さんの夫と娘が乗っていた。二人は金庫を取りに親戚の家に立ち寄っていたという。二人は急いで自宅から洋服を持ち出した。それが済むと、靴を覆っていたビニール袋と雨合羽を私道に置いてあった手押し車に脱ぎ捨てた。そして前のドアをロックせずにそのまま走り去った。

原子炉の冷却作業が終息しない限り、退避指示区域の放射線レベルや被害状況がどの程度になるかは明確には分からない。日本の当局は、現在までのところ放出された放射性物質の量は数十万テラベクレルに上るとしている。これは、1986年に発生したソ連のチェルノブイリ原発事故で放出された放射性物質の量の約10分の1に相当する。

主に漏出した放射性物質はヨウ素131で、8日で放射線量は半分になるため、数カ月たてば放射線量はかなり減少する。だが、国際原子力機関(IAEA)は、福島第1原発から約40キロに位置する福島県相馬郡飯舘村では、半減期が30年に及ぶセシウム137に関して、許容範囲を超える量が検出されたことを明らかにした。

双葉町の一部地域では、放射線の被ばく量を測定する線量計が1時間当たり10マイクロシーベルトを示していた。この量の放射線を1年浴び続ければ、防災業務に従事する原子炉作業員や警察官、消防隊員の最大許容被ばく量の2倍近くに達することになる。これだけの放射線量が検出されたとなると、双葉町の農家にとって米や野菜、花の栽培を再開するのは難しい可能性がある。

双葉町周辺地域には荒廃と絶望感が漂っていた。双葉町と同じく福島第1原発の一部が立地する大熊町では、さらに高い放射線量が検出された。そこでは、避難した家畜農家が残した牛が痩せ細った状態で通りをふらふらと歩いていた。ある納屋の中では、少なくとも5頭の牛が柵に鎖でつながれたまま死んでいた。母牛の隣で死んでいる子牛の姿も見られた。

住民の帰宅時期が大きな問題となりつつあるなか、双葉町や大熊町をはじめとする原発周辺地域の状況は今や政治問題にまで発展している。13日、菅直人首相の側近の一人が、菅首相が「福島第1原発周辺は10年、20年は住めない」と語ったと発言した。その後、菅首相はそれを否定し、同側近は発言を撤回した。

だが、この発言に対し、福島県当局は、ただでさえ萎縮している避難者の気持ちに追い打ちをかけかねないとして怒りをあらわにした。この問題は、菅首相退陣論に拍車をかける格好になった。

原発から数キロに位置する町は荒涼とし、絶望的な雰囲気に満ちている。福島第1原発から約16キロ南に位置する楢葉町では、スズキ・エイコさん(80)とヨシオさん(48)が政府から避難指示が出ているにもかかわらず依然自宅にとどまっていた。エイコさんは糖尿病を患っており、震災直前に膀胱の一部を取り除く手術を行って以来おむつを着用しているため避難所では暮らせないと話す。ヨシオさんもてんかんを持っており、避難所暮らしで症状が悪化することを恐れている。

外に設置されたプロパンガスのタンク1本が彼らにとって残された唯一の燃料だが、それもなくなりつつある。食料品店は閉鎖され、近隣住民も全員避難してしまっていることから、家族の家で見つけた米やみそ、缶詰めの魚などで食いつないでいるという。

ヨシオさんは「放射能がなくなったら、みんな戻ってくると思う」と述べた。二人は部屋の隅に置かれた小さなテレビで震災のニュースを見ながら日々過ごしている。ヨシオさんは、原発はここの住民の重荷であり、破壊すべきだと腹立たしげに述べた。

楢葉町議会副議長の山内左内氏は、二人に避難を促したが拒否されたと述べた。避難指示が出されてから数週間、自衛隊員と共に定期的にスズキさん宅を訪れ、食べ物や水を届けていたという。だが、ここ5日は彼らの訪問は途絶えている。

エイコさんは「ここに残るのが間違っているんだってことは自分でも思っている。でも、どこで死ぬのも同じだ」と述べた。

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村上龍 「無趣味のすすめ」
2012年4月17日発行  JMM [Japan Mail Media] No.632 Extra-Edition2から引用。

 ■「無趣味のすすめ」

まわりを見ると、趣味が花盛りだ。手芸、山歩き、ガーデニング、パソコン、料理、スポーツ、ペットの飼育や訓練など、ありとあらゆる趣味の情報が愛好者向けに、また初心者向けに紹介される。趣味が悪いわけではない。だが基本的に趣味は老人のものだ。好きで好きでたまらない何かに没頭する子どもや若者は、いずれ自然にプロを目指すだろう。

老人はいい意味でも悪い意味でも既得権益を持っている。獲得してきた知識や技術、それに資産や人的ネットワークなどで、彼らは自然にそれらを守ろうとする。だから自分の世界を意図的に、また無謀に拡大して不慣れな環境や他者と遭遇することを避ける傾向がある。

わたしは趣味を持っていない。小説はもちろん、映画制作も、キューバ音楽のプロデュースも、メールマガジンの編集発行も、金銭のやりとりや契約や批判が発生する「仕事」だ。息抜きとしては、犬と散歩したり、スポーツジムで泳いだり、海外のリゾートのプールサイドで読書したりスパで疲れを取ったりするが、とても趣味とは言えない。

現在まわりに溢れている「趣味」は、必ずその人が属す共同体の内部にあり、洗練されていて、極めて安全なものだ。考え方や生き方をリアルに考え直し、ときには変えてしまうというようなものではない。だから趣味の世界には、自分を脅かすものがない代わりに、人生を揺るがすような出会いも発見もない。心を震わせ、精神をエクスパンドするような、失望も歓喜も興奮もない。真の達成感や充実感は、多大なコストとリスクと危機感を伴った作業の中にあり、常に失意や絶望と隣り合わせに存在している。

つまり、それらはわたしたちの「仕事」の中にしかない。
村上龍

☆読んでそれなりに、確かに言えるなあと思いつつ、いや隠居の身としては安心の世界にいたいなあとも思った。
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2011年04月21日(木)
海外から感心されていた日本の避難所にある用具
海外にもメディアを通じて日本の様子が伝わっていますが、ある避難所で使われていた用具がすごいと話題になっていました。

こちら、に外国人の沢山の書き込みがあります。
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福井新聞の長文取材記事 統一地方選
☆明日の不安解消か、今日のメシか? 自分がこの土地の住民だとしたら・・。市町村民の段階でそこにある原発の存廃を決めろと言うのは酷だと思う。ある意味国家の方針で立地を決められたに近いのだから、原子力発電所のこれからは、くにたみの誰もが関係し、知らぬ顔は出来ない。長く困難な話だが、この国を出るつもりはない「くにたみ」は誰も避けて通ることは出来ない。

原発の恩恵と不安、選挙どう響く 安全前提訴え、争点なく

4月21日午前7時26分 福井新聞

東京電力福島第1原発事故が長期化する中、14基の原発が集中立地する嶺南地域では、統一地方選後半戦として敦賀市長選と敦賀、小浜、おおい、高浜の4市町議選が選挙戦となり、原子力政策が大きな焦点となっている。敦賀市長選はいずれも新人の渕上隆信候補(50)岡本正治候補(63)多仁照廣候補(63)と現職の河瀬一治候補(59)が、「原発との共生」を基本姿勢として安全対策の強化を主張。市町議選候補も原発問題を積極的に取り上げている。長い歴史を共に歩んできた原発に、地域はどう向き合っているのか。19、20の両日、各地で候補の動きや有権者の反応を追った。(政治部・細川善弘、青木伸方両記者、社会部・藤田尚久、小林真也両記者)

敦賀半島の東側を通る曲がりくねった県道を車で北に走る。始業前の日本原電敦賀原発(敦賀市明神町)に差し掛かると、市長選の候補者が次々出勤してくる社員や作業員に頭を下げていた。「安全な原子力を維持してほしい」とエールを送る候補者。聴いていた約100人から拍手がわき起こる。原電の30代社員は「ありがたいですね」と笑みを見せた。

以降は福井新聞サイトへ こちら
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福井3原発で津波防災訓練 現状、原子炉の冷却困難
(2011/04/20 10:24) 神戸新聞

福井3原発で津波防災訓練 現状、原子炉の冷却困難 




原子炉の近くで行われた訓練。左は電源車=福井県おおい町大島1



東京電力福島第1原発事故を受け、関西電力が安全対策への取り組みに追われている。原発密集地として知られる福井県の3原発では、電源車を使った防災訓練を初めて実施。同社は700億円規模の対策を行う方針だが、東日本大震災クラスの地震・津波などに対応できるかどうかは現状では未知数で、現場の作業員からは安全性について不安の声も聞かれた。



関電は大飯原発(福井県おおい町)と高浜原発(同県高浜町)、美浜原発(同県美浜町)に原子炉計11基を置く。関西の電力消費の約半分を供給しているという。最も西の高浜から半径50キロの圏内には兵庫県も入る。福島の事故では非常用発電機が津波で壊れ、冷却機能がストップ。原子炉が冷やせなくなり、放射性物質が流出した。

関電も各原発に非常用のディーゼル発電機を置いているが、今回の事故を受け、停電対策用の電源車を急きょ社内の出先から集めた。これを原子炉に2台ずつ配備。今月6~12日、若狭湾沖の地震による電源喪失を想定した給電訓練を行った。

原子炉4基がある大飯原発では11日、海抜約30メートルの場所にある電源車を使って訓練した。ディーゼル発電機は海抜約10メートルの建屋内にあり、津波で使えなくなった‐との想定。社員ら5人で電源車を建屋内に移動させ、長さ約40メートルのケーブルを手作業で建屋内の訓練用制御盤に接続した。

電源車は1時間半の給電が可能で、給油用のタンクローリーもある。しかし給電できる範囲は制御室などに限られ、原子炉の冷却装置を動かすことはできないという。

同社は安全対策に約700億円を投じる方針で、出力が大きく原子炉を冷やせる移動式発電機を9月までに購入し、計21台を各原発に配置する予定。防波堤や送電線、海水をくむポンプの強化なども盛り込み、「現在考えられる万全の対策を取りたい」とする。

だが、大飯原発の作業員の一人は「福島の事故までは、ディーゼル発電機があれば十分と思っていた。原子炉のそばに発電車が来る光景を見るとは」と語り、「今は『何が起きても大丈夫』と断言できなくなった」と話す場面もあった。

(本田純一)


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アメリカでも新原発計画中止に。
☆日本と同じく地震国のイタリアは、国民の反対で原子力発電を止める決定をしたが、アメリカでも民間電力会社が新原子力発電所建設計画から下りた。

原発利権集団が最も恐れていた決定の一つ。使用済燃料棒の処理に2万4千年かかり、その間、置いておく場所もないのに、「そんなもんどないかなるで」と見切り発車した近代エネルギー発生設備“原子力発電”。「トイレのないマンション」はもういらない。

米 原発建設計画から電力会社撤退

4月20日 16時10分 NHKニュース

アメリカ・テキサス州で新たな原子力発電所を建設することを計画していた電力会社が、福島第一原子力発電所の事故によって事業の先行きが不透明になったとして、投資を打ち切って撤退すると発表し、日本の原発事故がアメリカの原発建設にも影響を与え始めています。
これは、テキサス州にあるサウス・テキサスプロジェクト発電所を運営する大手電力会社「NRGエナジー」が19日、発表したものです。それによりますと、NRGエナジーは、日本の大手電機メーカーの東芝と共同で、この発電所に新たに2基の原子炉を建設する計画でしたが、投資を打ち切って計画から撤退するとしています。

その理由について、NRGエナジーは「福島第一原発で起きた事故によってアメリカでも新たな原発計画の先行きが不透明になっている」と述べたうえで、「これ以上の投資は株主の同意を得られない」と説明しています。NRGエナジーは投資を打ち切るに当たり、4億8100万ドル(およそ400億円)の特別損失を第1四半期に計上するとしています。

福島第一原発事故のあとアメリカの電力会社が新たな原発の建設を取りやめるのはこれが初めてで、日本の原発事故が世界一の原発大国アメリカにも影響を与え始めています。

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少しづつ、遅れながらも現実を認める東京電力
☆京大熊取原子力研究所の小出助教などが、漏れ出る放射能の種類から1か月ほど前に推測していた「燃料溶融」をようやく政府組織である「経済産業省原子力安全・保安院」と東京電力が認識した。
認識自体は一歩前進だが、炉内で起こっているとは制御が難しいことで、抑え込むには長い年月がいるらしい。

燃料溶融の可能性認める 東電、福島第1原発
2011年4月21日 06時25分 東京新聞

福島第1原発事故で、東京電力の松本純一原子力・立地本部長代理は、1号機の燃料溶融について「炉心の状態が確認できないが、決して溶融していないと断定して申し上げているわけではない」と燃料溶融の可能性を認めた。20日の記者会見で話した。

松本部長代理は、炉心溶融のイメージとして「炉心がドロドロに溶けてぼたぼたとたまっている状態。被覆管が割れて燃料棒が飛び出してくる形状もあると思うが、それらを炉心溶融ととらえている」とした上で、燃料が溶融しているか損傷しているかについては「わたしどもとしては急いで定義することは考えていない」とした。 

経済産業省原子力安全・保安院は既に、原子炉内では燃料本体である「ペレット」が溶融、深刻な損傷が起こったとの推定結果を原子力安全委員会に報告している。(共同)
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原発事故は全世界の人の利害がからむ。
潘氏、原発大事故は今後も起こる 異常気象が影響で

2011年4月21日 09時08分 東京新聞

【キエフ共同】国連の潘基文事務総長は20日、ウクライナの首都キエフで始まった国際科学会議「チェルノブイリ原発事故から25年 未来のための安全」に出席し、チェルノブイリや福島第1原発級の大事故に「われわれはこれからも直面するだろう」と演説、原発の安全確保のための国際的基準づくりを急ぐべきだとの考えを示した。

潘氏は今後も大事故が起こり得る理由として、原発を危険にさらす恐れのある異常な気象現象が増えていると指摘。さらに、原発の新規建設が各国で計画されていることも「われわれの脆弱性を高めている」と述べた。

また事故が起これば影響は国境を越えるため、原子力の問題は「一国の政策の問題ではなく、全世界の人々の利害が絡む問題だ」と強調。原発建設や保安、透明性のある情報公開などについて国際的な基準が必要だと訴えた。

会議は、26日にチェルノブイリ事故から25年となるのを前に、ウクライナ政府が国連各機関などの協力を得て3日間の日程で開催。多くの研究者らがチェルノブイリ事故をさまざまな角度から分析し、発表する
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燃料棒引き抜きクレーン設置までに5年。アメリカTMIのケース。
福島原発事故、長く困難な作業 米紙にスリーマイル作業員
2011年4月20日 18時49分 東京新聞

【ニューヨーク共同】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は20日、福島第1原発の除染や密閉などについて、1979年の米スリーマイルアイランド(TMI)原発事故のケースよりも長く困難な作業が待ち受けているとの記事を掲載した。TMI事故後に作業に当たった複数の関係者の話を引用した。

関係者らは、短期的には「数週間で雨期が来て、より多くの汚染水が周辺環境に流れ出る可能性がある」として、水素爆発で破壊された原子炉建屋の修復に残された時間は少ないと指摘。また、放射線量が非常に高く、重圧下での長期の作業となるため、熟練作業員の数の確保に注意を払う必要があるとした。

TMI事故後の現場の放射線量は、米原子力規制委員会(NRC)が定める「1年間の上限を1分間で浴びる」ほどの高レベルだったという。

また、福島では建屋を修復し、燃料棒抜き取りのためのクレーンを修理・設置する必要があるが、建屋を再建する必要がなかったTMI原発でもクレーン設置までに5年かかったという。

TMI事故の初期除染作業に関与した当時の技術者は「(TMIでの作業は)福島の状況に比べれば、公園を散歩するようなものだった」と述べ、福島原発での作業ははるかに困難だとの見方を示した。

ただ、関係者らは、福島での作業について、TMIなど過去の経験を応用できる可能性にも言及した


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米海軍は厳密な放射能防御マニュアルに従う。
原子力空母 異例の出入港 放射線量と関連性?

2011年4月21日 東京新聞

横須賀基地に入港する原子力空母ジョージ・ワシントン=横須賀市で


横須賀市の米海軍横須賀基地を拠点とする原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)が二十日、洋上での修理を経て帰港した。定期修理中の先月二十一日に同基地を急きょ出港して以来、一カ月ぶりの横須賀入り。今回の異例の出入港を分析すると、福島第一原発事故後、同市内で計測された放射線量との関連性が、浮かび上がってくる。 (新開浩)

同原発事故の後、同市内で計測された最大の放射線量は、先月十五日の〇・二一マイクロシーベルト。通常値は〇・〇三マイクロシーベルト前後だが、翌十六日も〇・一八マイクロシーベルトだった。

これを受け、横須賀基地の米海軍は同十七日、優先順位を(1)軍人らの家族(2)任務に影響しない軍人(3)任務に不可欠な軍人-の三段階に分けた避難計画に着手。同十九日には、空母が翌二十日昼に出港すると日本側に通知した。

しかし、米海軍は空母の出港予定を翌二十一日朝に延期した後、同日朝には「出港日未定」に再変更。結局、同日午後一時すぎに急きょ出港させる、不可解な動きをみせた。
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諏訪湖がきれいになっている。
諏訪湖の透明度増す 信大研究所調査 浄化の効果か
4月20日(水)  信濃毎日新聞

2月に約3・6メートルの透明度を観測した諏訪湖

諏訪湖の透明度がこの冬、約3・6メートルに達したことが、信大山岳科学総合研究所山地水域環境保全学部門(諏訪市)の調査で19日、分かった。2004年から続く通年調査では過去最高。県の調査でも2年連続で冬に3メートルを超えている。この10年余はアオコの減少とともに透明度が上昇。明治期の冬に3メートルを超えていたとの文献もあり、信大の研究者は「100年前と同水準の透明度だ」と驚いている。


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2011年04月20日(水)
現場の東電社員のストレスを危惧 診察の産業医が訴え
☆日本と地球上の人類の安全を握る 福島原発事故復旧作業現場の作業員たち。東京電力は自らの最優先課題として彼らの扱いを改善してほしい。顔をテレビや新聞の記者会見に向けるのも大切だが、現場に向ける方がもっと大切だ。

2011年4月19日発行 JMM [Japan Mail Media]                 No.632 Extra-Edition6
from MRIC

□ 福島原発からの報告

■ 谷川 武:愛媛大学大学院医学系研究科公衆衛生・健康医学分野


4月16日午後から19日午前の予定で非常勤産業医として福島第二原子力発電所(以下F2)に寝泊まりして健康管理を支援しています。これまでの状況を要約します。

福島第一原子力発電所(以下F1)のみならず、F2ももう少しでF1と同様の事態になるところでした。F2も震災当初から不眠不休で皆がんばっています。確かに東京電力は今回の原発事故の当事者であり、広範囲の放射能汚染の加害者ですが、F1,F2で働く所員の多くも自宅、家族を失ったり、自宅が避難指示区域にあったりする被災者です。

10日以上、震災から一度も戻れず、家族の安否も電話がつながらずに確認できないまま、電気が供給されない原発で命を張って事態収拾に努めた方々です。その中には九死に一生を得た方々もいます。しかし、避難所では露骨な批判を浴び、風呂も入れない状態で通常勤務以上のストレスの高い激務をこなしています。これまでは、急性期でしたがこれからは慢性のストレス状態が続きます。

17日に長期ビジョンが東電本社から示されましたが、フェーズが変わったことから震災当初から激務をこなした所員に長期休暇をとらすことや、復旧を進めるF1の所長以外に長期ビジョン担当の所長(前所長が適任か)を現地に常駐させることが適切と思います。

また、F2の状況も次もし津波が襲えばF1と同様の状態になることは避けられず、所員が一丸となって対策を進めています。そのため、F2からF1に応援を出す余裕はありません。F1はすでにレベル7です。一企業が事態収拾する事態ではありません。東電本店をはじめ、ALL JAPANでF1を応援することが求められます。

産業保健に関してもこの一ヶ月の対応は現場では必死でやっていますが、これからは計画的な健康管理体制が求められます。現地の医療スタッフは産業医科大学から2人の医師の常駐を希望しています。本日産業医科大学の森学長補佐に連絡したところ、東電本社の要請があれば検討すると回答を得ましたのでF2増田所長から本店に現地からの声を届けてもらうことを依頼しました。今後、従来からの東電の産業保健体制ではなく外部からきちんとF1,F2の所員の健康管理(通常の労働安全衛生法に基づくもの以外にストレス対策、放射線被曝対策も含めたもの)を実施することが求められます。これは、原発周辺地域住民も含めた国の枠組みが必要です。

谷口プロジェクト(原発作業員の自己末梢血幹細胞採取)について両所長とも感謝しており、本日午後F2の副所長が担当として詳細な説明を求めて来室します。虎の門病院谷口医師の現地での説明も実施する予定です。

F2の体育館がF1所員の宿泊所になっています。夜間巡視すると重症の睡眠時無呼吸症候群(SAS)患者による強烈ないびきにより、睡眠を妨げられている状況でした。昨日、フィリップス社に支援を要請し、CPAPの提供を受け、これまでCPAPを使用していた2名に装着し、さらにSASが強く疑われる大きないびきを発している方々に置き手紙を置きました。今晩からそれらの方にCPAPを装着する予定です。


愛媛大学大学院医学系研究科公衆衛生・健康医学分野
谷川 武


2011/04/20 05:24 【共同通信】

福島第1、第2原発の東京電力社員約90人を16~19日に現地で診察した愛媛大医学部教授の谷川武医師(49)=公衆衛生学=が共同通信の取材に応じ、「不眠を訴える人も多く、このままではうつ病や過労死のリスクがいっそう高まる」と指摘、入浴や食事の環境を整え、休息が取れるよう配慮すべきだと訴えた。

「危険な作業」「被災者」「肉親や友人の死」「加害者」の四重のストレスを感じている人もおり、早急に精神的ケアが必要な状態だという。

谷川医師は1991年から福島第1、第2原発の非常勤産業医。今月16日から4日間にわたり、第2原発の免震重要棟に寝泊まりしながら診察した。

谷川医師によると、中には24時間態勢で作業に従事し、一時、外出を禁止されていた人もいた。最初は1日1食、現在は3食になったが、缶詰やレトルト食品が中心の偏った食事だという。

第1原発で作業を終えた人は除染し、第2原発の敷地内にある500人収容の体育館で雑魚寝。畳を敷き詰め、その上に防寒シートを敷き、毛布と寝袋にくるまる。幹部以外は「4勤2休」のシフトで、4日間は入浴できない。

谷川医師は「通気性のない防護服は大量の汗をかく。疲れも取れず、さまざまな病気や皮膚疾患になりやすいだけでなく、作業ミスも生みかねない」と懸念する。

約30人を問診したところ、危険な作業の重圧に加えて、「家族に『行かないで』と言われながら仕事に行っている」「家を失い、休日は避難所で生活しているが、住民から厳しい視線にさらされている」―など強いストレスがうかがわれたという。

谷川医師は「現場社員の8割以上が原発20キロ圏内に住まいがあり、中には家族を失った人もいる。一方で『加害会社に勤めている』との負い目を抱え、声を上げられていない」としている。
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福井県知事、地元原子力発電所に関して動く
☆地元の市町村は原発立地のお蔭で経済が回っており、市町村長や有力住人は今急に原発を止めろとはいいにくい。関西電力から毎年出る各種名目の補助金にも大いに頼っている。

そういう意味で知事が県の住民全体の安全の観点で、物申すしかない。 
沖縄に集中している米軍基地と住民の関係と同じだ。

福島県、島根県などに次いで原発銀座を抱える福井県知事も国に対して要望書を提出した。

2011年4月19日午後7時29分 福井新聞

原発に新たな安全対策基準を 知事が経産相に要請


海江田経産相(左)に原発の安全対策を求める要請書を手渡す西川知事=19日、経産省

東京電力福島第1原発事故を受け、西川知事は19日、海江田万里経済産業相に原発の安全対策をあらためて要請した。現在ある原発に関しては、これまでに明らかになっている原因、対策に基づき暫定的な安全基準を国が設けるよう求め、特に現在定期検査中の原発に関しては「その基準を満たさなければ起動は困難」との考えを示した。

原子力安全・保安院は18日から、電力事業者が行う緊急安全対策を確認するため、関西電力の福井県内3原発に立ち入り検査を行っている。現在、高浜1号機と美浜1号機が定検中で、保安院としては緊急安全対策の実効性が確認できれば起動を認める考えを示しているものの、県が求めた暫定的な安全基準づくりの行方によっては、起動時期がずれ込む可能性も出てきそうだ。  西川知事は事故の早期収束を強く要請するとともに、今回の事故で明らかになった問題点を踏まえ、設計や耐震の審査指針などの抜本的な見直しが必要不可欠と指摘。ただ、見直しには相当の時間がかかるため、定検中の原発の起動、稼働中の原発の運転継続のためには、暫定的に新たな安全基準を設定し、電力事業者の対応を厳格に確認するよう求めた。

加えて、定期検査中には、炉心冷却に必要となる安全上重要な機器の特別点検や、▽使用済み燃料貯蔵プールの監視設備の改善などを事業者が実施し、国も確認するよう求めた。

これに対して経産相は「県民が納得できるような形をつくりしっかりと説明していく」と述べ、具体的な基準づくりを進める意向を示したという。

要請後、西川知事は記者団に「全国に定検中の原発はいくつかある。事故の教訓を受けた設備面の改善など実施しなければ起動は困難」と説明。今夏の電力供給にも影響があるだけに「最も原発の多い立地県として必要な対応策を例示し、早急な対応を求めた」と話した。

また、運転から40年を経過した高経年化の問題にも触れ「いろんな基準はあるが、それで十分か。厳格に行われなければならない」とし、福島第1原発の各プラントの被害状況に違いがあり、高経年化が関係しているかどうかを検証し、審査基準の強化も求めた。
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河北新報・福島民友新聞web版今朝の一面
〇河北新報

仙台市の不明者210人 宮城、総数7934人に(06:10)

住宅全焼、父子3人が不明 熊本県・焼け跡から1遺体(05:49)

福島県外避難3万人 人口の1.5%、沖縄にも(06:10)

被災者5千人雇用創出へ 岩手県、2200億円補正案(06:10)

地盤沈下で冠水被害 満潮時に宅地・国道水浸し 石巻(06:10)

大切な人よ今どこに… 不明者いまだ8千人捜索難航 宮城(06:10)

宮城県内の高卒内定取り消し100人 採用延期は549人(06:10)

現場の東電社員のストレスを危惧 診察の産業医が訴え(05:24)

子ども手当に所得制限検討 社会保障で政府素案判明(02:02)

河北新報サイト

〇福島民友新聞

●学校活動の屋外制限、3.8マイクロシーベルト以上(04/20 08:30)

●知事、国の指針策定議論前に賠償対応伝達へ(04/20 08:40)

●「原発怖くて逃げた」 車窃盗容疑で逮捕の自衛官(04/20 08:40)

●県内外へ避難の県民、所在不明3万人(04/20 08:40)

●「大人が街を直してくれる」 悲しみ乗り越え入学式(04/19 09:30)

●子どもの優先避難を開始 川俣の山木屋地区(04/19 09:30)

●自衛隊が原発30キロ圏内沿岸を大規模捜索(04/19 09:30)

●応急仮設堤防設置へ 消波ブロックで浸水防止(04/19 09:30)

●「特別立法で救済を」 知事、衆院災害特別委に訴え(04/19 09:10)

●「想定外は責任逃れ」 浅和大玉村長が糾弾(04/19 09:10)

●コウナゴ以外も調査 本県沖魚で県が方針(04/19 09:10)

福島民友新聞サイト
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なるほどと思ったエントリー
●「東京電力処理」で忘れてならない視点: 

日本の電力供給の構造的問題の解決   

尾崎弘之・東京工科大学教授

「ウォール・ストリート・ジャーナル日本版」から。    こちら

外務委員会質問通告 浜岡原発と『流言飛語』

河野太郎

「ごまめの歯ぎしり」から。 こちら

東電が示した「終息」なき道筋

新 恭

「永田町異聞」から。 こちら
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| 今日の気になるネット情報 |
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米軍属不起訴で沖縄市議会が意見書
☆米軍の軍属男性が酔っぱらって自動車を運転し、成人式に出るため帰郷した沖縄県の若者が運転する軽四と衝突し、相手は死亡した。

米軍は『米軍においては公務中であっても飲酒することは認められている』として、日米政府の従来からの取り決め通り(日米地位協定)、日本の法律の対象外の措置になった。

この事故は、本社在京・記者クラブ系大手新聞社やテレビは殆ど報道していない。

2011年4月18日 琉球新報

 地位協定見直し求める

【沖縄】1月に沖縄市で発生した交通死亡事故で、自動車運転過失致死容疑で送検された在沖米軍の軍属男性が、日米地位協定による「公務中」を理由に不起訴となった件で、沖縄市議会(仲宗根弘議長)は18日の臨時会で、「理不尽な日米地位協定の抜本的見直し」などを求める意見書を可決した。

意見書は(1)日本政府は米国政府に第一次裁判権を放棄させ、日本の司法で裁くこと(2)遺族への謝罪と再発防止策を図ること(3)日米両政府は遺族に適正補償をすること―も求めている。
市議会の意見書はまた「市民の生命、財産、人権および裁判権を守る立場」から、今回の不起訴処分に対し、厳重に抗議するとしている。
宛先は衆参議長、首相、外務相、防衛相、沖縄担当相、法務相。【琉球新報電子版】 軍属男性を不起訴 沖縄市の死亡事故 那覇地検「公務中で」
2011年3月25日 琉球新報

ことし1月に沖縄市で車同士が正面衝突し会社員の男性=当時(19)、愛知県、北中城村出身=が死亡した事故で、那覇地検沖縄支部は24日、亡くなった男性の軽自動車に衝突させ死亡させたとして自動車運転過失致死罪で送検された米陸空軍販売部所属で在沖米空軍軍属の20代の男性を不起訴処分とした。亡くなった男性の母親によると、同支部から連絡があり「公務中のため」と不起訴理由の説明を受けたという。

事故は1月12日午後9時43分ごろ、沖縄市比屋根6丁目の国道329号で発生。軍属の男性が運転する普通乗用車が対向車線に侵入し、亡くなった男性の運転する軽自動車に正面衝突。男性は約5時間後に死亡した。亡くなった男性は成人式に出席するため帰省中だった。母親によると、担当検察官は「(軍属の男性は)タイムカードを押して10分後に事故を起こしていた」などと話したという。

軍人や軍属が起こした交通事故は、その運転が「公務」と判断された場合、第一次裁判権は日米地位協定で米側にあると定められている。米公文書によると、日米両政府は公務中の範囲について、宿舎、住居と勤務先の往復や宿舎や勤務地で開かれた「公の行事」での飲酒も含めて合意した。

母親の相談を受けた池宮城紀夫弁護士は「公務かどうかは米軍の判断。地位協定で地検は米軍の判断に沿って不起訴とする。それが公務に当たるかどうかを主体的にチェックする権限がない。矛盾がある」と指摘した。
母親は「親思いの息子の命を終わらせて、罪に問えないのは許せない」と悔しさをにじませた。

2008年8月にうるま市で米海軍所属の女性が起こした交通死亡事故でも女性は公務中として不起訴とされた。

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2011年04月19日(火)
放射能拡散図 公表2枚だけ。「チーム原子力村」の“力” その2

3月23日に福島第1原発事故後初めて原子力安全委員会が公表したSPEEDIによる放射性物質の拡散試算図

公表を押さえてきたのは、国民に深刻な不安感を起こして、一挙に不穏な雰囲気が出て、全国的に国家秩序が乱れるのを恐れたというのが原因だと思う。こういう時に、庶民にとって大切な情報の公表を恣意的に押さえ得る司令塔は、どこのどいつやねん?とまた思った。

同心円を基準に避難させるのは現実的ではないと誰でも思ってきた。しかしつい最近まで原子力安全委員会は政府の同心円基準による避難を認め、別の意見を出さなかった。 こんな放射能拡散の予測図を持っているのは原子力安全委員会など役人が運営している組織だけなのに。

風向きで同心円を越えても放射能を浴びる村々で、その間ずっと、暫定値以上の放射能を浴びてきた村民の健康や命よりも、自分たちの身を守ることを優先する。まさに「国民国家日本」ではなく「官僚国家日本」がもろに表に出てしまった。

戦前の内務省はなくなったが、その衣鉢を継いだ「自分たちこそが国家だ」と思っている一派がこういう時にひょっこり顔をだす。
“官僚国家日本”は、「産学官報」の権益集団のためには、彼らにとって不都合な真実を、数では圧倒的に多い国民国家日本の「くにたみ」には知らせようとしない。放射能が流れる風向きの福島の村人たちは運が悪かったと思ってくれということだろう。

それにしてもこの記事もあいかわらず「・・作成されていたことが18日、
分かった。」と書いている。

「分かった」というのは、な~んも取材せずに自然に頭に浮かんだ?と言う意味だろうか。そんなはずはない。

こんな曖昧な文章が許される文明国の新聞は日本だけだ。
この表現なら新聞は責任を問われることはない。
この記事はどこかの誰かがリークしたことを元に書いている?あるいは根も葉もないことを捏造か?、それともためにする情報操作か?

主語述語目的語があるしゃんとした日本語で、責任を持って記事を書いてください。本当におねがいしますヨ!

そんな疑問を国民に持たさないためにも、どこをいつ取材してこの事実を掴んだか、書くのが当然で、この記事の内容なら記者の署名があって当然だと思う。

2011年4月18日 20時04分 東京新聞

拡散の試算図2千枚、公表は2枚 放射性物質で安全委

放射性物質の拡散を予測する国の「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」で、福島第1原発事故後に2千枚以上の拡散試算図が作成されていたことが18日、分かった。SPEEDIは原発事故時の避難対策などに活用することになっているが、所管する原子力安全委員会が公表したのはわずか2枚だけ。

開発、運用には約128億円の予算が投じられたが“本番”でほとんど使われず、国の情報発信の姿勢や防災計画の実効性が問われそうだ。


 安全委がSPEEDIの拡散試算図を公表したのは、3月23日と4月11日。福島県飯舘村など原発の北西方向を中心に、屋内退避区域の30キロ圏の外側でも、外部被ばくの積算値が1ミリシーベルトを超えたなどとの内容だった。

これら2回の公表は、避難や屋内退避の区域が設定されたり、農産物から放射性物質が検出され出荷制限がなされたりした後だった。安全委は、予測に必要な原子炉の圧力や温度、放射性物質の放出量といった放出源情報を入手できず、事故前の想定通りに拡散予測はできなかったと強調していた。

しかし、文部科学省がSPEEDIの運用を委託する原子力安全技術センター(東京)によると、風向、降雨といった気象や放射性物質の放出量など、さまざまな仮定の条件に基づいた試算を繰り返している。ほかにも事故直後から1時間ごとに、その時点で放射性物質が1ベクレル放出されたと仮定して3時間後の拡散を予測。これまでに作成した拡散試算図は、2千枚以上になるという。

安全委は、試算図を公表しない理由について「放射性物質の放出量データが乏しい。試算図は実際の拡散状況と異なり、誤解を招きかねない」と説明するが、未公表の試算図の中には、実際の拡散と近似した傾向を示すものもあった。

国の拡散予測としては、ほかに気象庁の予測があるが、同庁は「SPEEDIが国の正式な拡散予測」として、今月5日まで公表していなかった。(共同)

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今朝の岩手日報・福島民報web版一面
・死亡・不明者に50万円 県内、義援金の配分決定 04/19 08:14

・関自岩手工場(金ケ崎町)が再開 震災から5週間ぶり 04/19 08:14

・東北新幹線、30日にも全通 JR東日本 04/19 08:14

・震災犠牲者、65歳以上が54% 津波から逃げ遅れ 04/18 19:05

・漁船確保に漁業者ら苦慮 造船所の再開めど立たず 04/18 19:05

・津波免れた日本酒を販売へ 宮古の「千両男山」 04/18 16:09

・避難所に戻る高齢者 家族に気兼ね、嫁姑問題… 04/18 16:09

・「虎舞また一緒に」 大槌、地元離れる仲間激励 04/18 16:10

・がれきの中、青空理容室 山田の箱石さん 04/18 14:09

・復興への旋律高らかに 大船渡で吹奏楽コンサート 04/18 14:09

岩手日報サイト

長期化 苦悩深まる 県内避難者 工程に疑問も (04/18 11:18)

山菜の放射性無物資 週内にも調査 県、タラノメなど11品目 (04/18 11:11)

原発収束待たず着手 飯舘の汚染土壌改良で官房長官  (04/18 11:08)

暫定値超す放射性物質  福島市の原木露地シイタケ  5農家に出荷自粛要請 (04/18 11:05)

1日でも早くして 双葉郡8町村長から不満の声  (04/18 10:57)

早急に患者搬送準備を 在宅診療チーム 「計画的避難」見据え (04/18 10:52)

双葉地区教育構想を継続 県教委 郡山で保護者説明会  (04/18 10:10)

福島民報サイト
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メアさんの捏造発言 沖縄の反応
☆どんな人間がその仕事をしているかに国と国の関係がもろに現れる。このメアというアメリカ人はごく平均的な日本駐在のアメリカの役人の一人なんだろう。メアさんは長年日本の外務官僚と付き合ってきた。こういう態度で日本人に対する彼を育成したのは私ら日本人だ。

メア氏「捏造」 「真実明らかに」 告発学生や県内反発
2011年4月16日琉球新報

ケビン・メア氏が米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)のインタビュー動画で、日本や沖縄に対して自身がした差別的発言について「捏造(ねつぞう)だ」とした件に関し、発言を告発した学生や学生らが来県した際に沖縄の現状を説明した関係者からは「真実を明らかにするべきだ」「日本への腹いせか」など反発の声が上がっている。

メア氏の講義内容のメモを作った米アメリカン大学の学生の一人、トーリ・ミヤギさん(20)は15日、「沖縄に行ったのは米軍の存在が地域社会、環境、日米関係にもたらす影響を学ぶためだった。(だが)学んだのは自分が日本人より上だと思っている人々が米国政府にたくさんいたことだ」とのコメントを寄せた。

学生の指導教官で講義に同席したデービッド・バイン准教授は「講義中、詳細で大量のメモを取っており、学生のメモが正確であることを証明できる」と重ねてメア氏の発言がメモ通りだと指摘した。

学生らが昨年12月、沖縄で研修旅行をした際、交流した沖縄国際大学の佐藤学教授は「在沖総領事の時からのメア氏の言動を考えると、講義を受けた学生側の方が信じられる。発言が捏造と釈明するのなら、名誉棄損で訴えて真実を明らかにするべきだ」と指摘した。

学生らが東村高江を訪れた際に立ち会った「高江ヘリパッドいらない」住民の会の比嘉真人さん(48)は「学生は熱心に話も聞いていたし、捏造するような印象も特に受けなかった。この時機での発言はよく分からない。沖縄、日本への腹いせのように感じる」とあきれた様子で語った。

ヘリ基地反対協議会の安次富浩代表委員は「メア氏の主張が本当なら国務省も日本部長を更迭するはずがない。リスクがありながら告発した学生にあらためて敬意を表したい」と話した
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歯ブラシもない  岩手県・野田村。 烏賀陽 弘道 レポート
そこは「忘れ去られた被災地」だった

津波に押し流された岩手県・野田村で見たもの

一部引用・・

岩手県東北部は、全国紙やテレビ局はおろか、岩手や青森の地元紙ですら、ほとんど取材に来ていなかったのだ。

理由はよく分からない。死者37人。行方不明者の遺体はすべて回収された。家を失った人400人。人口5000人弱の村では甚大な被害なのだが、気仙沼市や陸前高田市に比べれば「比較的被害が軽い」と思われているらしい。

行政区分別に死者や行方不明者を数えて、数字でニュースに優先順位をつける新聞・テレビの悪い癖が出ている。村を通る(取材時はまだ不通)三陸鉄道の再建物語は東京で報じられても、その足元に広がる野田村の死者や被害については、顧みられることがない。

「誰も取材にも来ねえ」

「マスコミも官僚も、東京の背広の連中は何も分かってねえ」

村の中心部で商店の泥を必死で掃除していた中年男性は静かに怒りの言葉を放った。

野田村は「忘れられた被災地」だったのだ。

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2011年04月18日(月)
RCサクセション サマータイムブルース&LOVE ME TENDER
ムムリクさんのART日記に掲載されていました。それにしても23年前に既に、原発の安全に異を唱える歌手がいた事はしりませんでした。Wikipediaから引用・・
⇒本来は、所属レコード会社の東芝EMI(現・EMIミュージック・ジャパン)から1988年8月6日(広島平和記念日)に発売される予定だった。しかし、「ラヴ・ミー・テンダー」と「サマータイム・ブルース」で反核・反原発が歌われており、特に後者は露骨な原発批判のため、自身が日本の原子炉サプライヤーでもある親会社の東芝からの圧力がかかったと言われており[1]、先行シングル「ラヴ・ミー・テンダー」(6月25日発売予定)ともども、「素晴らしすぎて発売できません」という新聞広告(1988年6月22日付全国紙)と共に発売中止となる。この発売中止事件の真相は後に明かされたところによると、FM大阪で当時忌野清志郎が担当していた番組「夜をぶっとばせ」のスタッフ慰労会が催された1988年6月9日の夜、忌野は同会には参加せず当時の東芝EMIの邦楽最高責任者、石坂敬一統括本部長に呼び出されていた。その場で、『カバーズ』の発表を見合わせたい、もしくは「ラヴ・ミー・テンダー」「サマータイム・ブルース」「マネー」「シークレット・エージェント・マン」の4曲をカットすれば発売してもいいという申し出を受けていた。元々1987年末の時点では3枚組という構想にまで達していた『カバーズ』はそれまでに既に11曲にダウン・サイジングされており、さらにそこから4曲をカットしたわずか7曲のミニアルバムにしろとの話であった。「ロックの東芝だからこそメッセージ色の濃い作品を出すべきだ」と主張する忌野と石坂の話し合いは平行線をたどる。 対談は翌日にも渡り、東芝EMIでも再度会議が行われたが、結局東芝内での決定は覆らず発売の中止が正式に決定する。これを聞き呆れ怒った忌野が訴えた「素晴らしすぎて出せないっていうんだったら、それを新聞に出してくれ」との言葉のみが受け入れられ、上述の新聞広告掲載となり、同時に発売の中止が決定した[2]。 だが、本作を望むファンの声が高まり、またマスコミに取り上げられたことで世論の後押しもあり、シングル、アルバム共にRCサクセション(以下、RCと略す)の古巣キティレコード(現・ユニバーサルミュージック)から8月15日(終戦記念日)に発売が実現した(皮肉にも後に石坂はユニバーサルミュージックの代表取締役に就任し、同社に移籍した忌野のアルバムを発売中止にしている)発売中止騒動や過激な内容の話題性から、シングル・アルバム通じてRC初のオリコンチャート1位を獲得。RC唯一のオリコン1位獲得作品である。
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「チーム原子力村」の“力”その1 知らなかった小中学校の副読本
スポニチから引用。



「文部科学省と経済産業省が作製した原子力発電に関する小中学生向けの副読本に「大きな地震や津波にも耐えられる」「放射性物質がもれないようしっかり守られている」などの表現が見つかり、高木義明文科相は15日の記者会見で「事実と反した記載がある」として内容を見直す考えを明らかにした。

東京電力福島第1原発事故を踏まえた判断。全国の小中学校などに約3万部を配布しているが回収を検討する。副読本は小学生用の「わくわく原子力ランド」と中学生用の「チャレンジ!原子力ワールド」。2008年に改訂された新学習指導要領で原子力が重視されたため作られた。内容は文科省関連の財団法人「日本原子力文化振興財団」のホームページでも公開していたが、13日に取り下げた。
引用先

☆“チーム原子力村”が40年間ほど思うままに運営してきた「エネルギー対策特別会計」。「道路特別会計」などと同じ『特会』で、≪産学官報≫の権益集団は毎年5000億円ほどの税金をムラの中で自由気ままにに使ってきた。

出費の一つに原子力発電所の新規建設・運営維持のためのPR活動がある。文部科学省をも取り込んで副読本を作らせ、小中学生の若い脳みそに「原発は安全」という信念を注ぎ込むムーブメントを続けてきたようだ。

副読本にも検定が適応されているから、文部科学省の官僚たちもチームメンバーだ。

おそらく既存の原発が老朽化し更新する時期がせまってきた頃に、
原発賛成の空気をつくるために実行した手段だろう。

それにしても親の反対を押さえるのはなかなか困難だから、将来の大人である全国の小中学生の頭が柔らかいうちに原発安全神話を脳みそにぶち込む。

なんと頭のいいやり方だろう。中国ソ連など社会主義国が昔からやってきた手だ。

しかしチーム原子力村が隣の金王朝の手口を学習しているとは知らなかった。

この副読本を作らせた経緯を取材するのは面白い記事になると思う。
誰がどういう目的でやったのか公にする必要があるが、メディア業界の若手で誰かやってくれないだろうか。

今回は「原子力発電」の副読本だが、次も何かひかえているのだろうか?

「産学官報の権益集団」の“チーム原子力村”には新聞テレビ局も入っているから、都合の悪い事象の深追いは止められる。このパワー集団はホント強い。「チーム原子力ムラ」の村民はめげずに今日も行く。

そして明日も行く。原発建設がなくなったら職場がなくなり仕事がなくなり、失業の憂き目にあうもんね。


「特別会計のはなし」財務省主計局

埋蔵金問題や道路特定財源の問題などで、最近特別会計についての議論が行われることが多い。本書は財務省主計局が国民向けに作った、特別会計を理解するための冊子だ。これは、書店販売ではなく、財務省ホームページから全文ダウンロードできる。

一般会計と比較して、とかく「不透明」といわれる特別会計だが、その全容を知るのにはちょうど良い。ただ、これを読む際には注意が必要である。あくまで財務省の目線で書かれているからだ。

例えば7ページの、「特別会計と一般会計の違い」の出だしはこうなっている。

「特別会計は、予算編成上の扱いや国会審議における扱いにおいて、一般会計との間に基本的な違いはありません。」

確かに建前上はそうだろう。しかし、実際の予算編成過程では両者には大きな隔たりがある。役人経験があれば誰でも知っていると思うが、一般会計と特別会計では、予算編成時の財務省の査定の厳しさが天と地ほども違うのだ。一般会計の予算については、その必要性などについて、財務省主計局が細かいところまでギリギリと詰めるのだが、特別会計となるとかなり緩い。これが特別会計が各省庁の既得権益化しているといわれる所以である。さらに特定財源(目的税等法律で使途が特定されている財源)が組み合わさると、ますます財務省のコントロールからは離れていく。

おそらくそのような状況は財務省としても望んでいないのだろうが、財務省自身は特別会計改革をあまり強く主張しているようにも思われない。政治サイドや他省庁に遠慮をしているのかもしれない。このような問題はおそらく、大きな政治的変動があった際に、政治の強いリーダーシップによって解決するしかないのだろう。

このように、多少“裏”を読む必要はあるものの、特別会計の概要を理解するのにはもってこいの冊子で、もっと国民に知られてよいと思う。
引用元


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マスコミが原発事故報道で腑抜けになるワケ(1)
一部引用・・

・田原に問うと、「まあいろいろあってね」と言葉を濁したが、周辺に取材したところ、当初、テレビ朝日首脳陣は「原発問題は取り上げるな」と番組サイドに宣告した。当然、田原も番組サイドも「今この時期に他に何をやれと言うのか」と反発したが、局は「何でそんなに原発問題にこだわるのか」と押し返す。何でと言ったって、今全国民がこれほど関心を持っている問題はないじゃないか。

すったもんだの挙げ句、推進派中心の当たり障りない顔ぶれで、しかも原発問題に絞らずに穏健に行うことで妥協が成り立ったらしい。それでも局側は心配で、幹部が勢揃いして田原が暴走しないか監視し、CMの度ごとに「これまでのところは、まあ妥当だ」とかプロデューサーに圧力をかけ続けたと言う。

・このCMには、勝間の他に、弁護士の北村晴男、タレントの薬丸裕英が出演していた。私の知り合いの評論家で、中部電力からこのCMに出ないかと誘われた人がいて、彼によると、当初「何を言ってもいいですよ」と言われたので、「今出来ちゃってる原発はしょうがないとして、これからは止めた方がいいですよと言いたい」と答えると、中電は「それはちょっと控えてほしい」と。提示されたギャラは500万円。フリーの身としては相当迷ったが、結局断った。「こうなってみると、断ってよかったですよ。500万円というのは、まともな出演料というより買収費ですよね」と。

勝間なんぞは中電から500万円貰っちゃっているから、「死者が出ましたか?」とか言わざるをないのである。

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アメリカ国務省元メア日本部長へ反論
2011/04/17 18:25
共同通信サイト47トピックス

メア氏は再び信じ難い発言と米准教授 「捏造」との反論に

「沖縄はゆすりの名人で怠惰」などの発言で米国務省の日本部長を更迭され、退職したケビン・メア氏が米紙の取材に「発言録は捏造(ねつぞう)」などと述べたことに対し、アメリカン大のデービッド・バイン准教授は共同通信に「メア氏は再び信じ難い発言をした」と述べ、発言の詳細をさらに明らかにして反論した。バイン准教授は昨年末、学生を引率して国務省を訪れ、ともにメア氏の発言を聞いている。

まず学生たちが作成した発言録(A4判3ページ)について「私自身もA4判のノート10ページにわたってびっしりとメモをとっており、それに照らして慎重に確認した。一字一句とまでは言わないが、重要な部分は間違いなくメア氏の発言通りだ」とあらためて強調した。
また、自身のメモに基づくメア氏の発言の詳細として「日本人全体がゆすり文化の中にある。まさにゆすりであり、それが日本文化の一面だ」と述べた後に「沖縄はその名人であり、沖縄戦における犠牲や米軍基地の存在に日本政府が感じている罪(の意識)を利用している」と述べたと指摘した。

さらに、メア氏は沖縄を米領プエルトリコにたとえ、沖縄の人はプエルトリコ人のように「肌が浅黒くて背が低く、(言葉に)なまりがある」と差別発言をしていたことも明らかにした。

発言録を作成した学生もメア氏の「捏造(ねつぞう)」発言に「うそをついているとしか言いようがない」「今後も日米外交に関与しようと画策しているのではと懸念する」などと述べている。

メア氏は米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの取材に「なぜ発言が歪曲(わいきょく)されたかは分からないが、反基地運動が関わっている」「沖縄の人が怠惰などという言葉は使っていない。発言録は捏造」などと述べている。(共同通信編集委員 石山永一郎)

ここまで言われた日には、メア氏はアメリカン大のデービッド・バイン准教授を名誉棄損で訴えるべきだ。

デービッド・バイン准教授が、左翼系のトンデモ学者?かどうか法廷のやり取りを通じて白日の下に明らかにしなくては、メア氏と長年、日米関係を実務面で協同してきた日本の外務官僚も、メア氏と同類と思われて迷惑するのでは。


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女将の川柳と俳句⑳
    ○俳句二句    伊丹 公子 選

早咲きの紅梅池の鯉起こす       11年03月07日 入選  

春はまだ 河津桜に吹雪舞う       11年04月18日 入選   

○川柳一句     渡辺 美輪 選

兼題 「窓」

開けてみる勇気ないまま窓を拭く    11年03月28日 入選 


居酒屋E“eの女将・「神戸新聞文芸」入選作シリーズ(クリック)20回目です。
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原発事故から中東へ
一部引用・・

東北に向けていた顔を、左に向ける。
そのずっと先にあるのは、中東と、北アフリカだ。

今にして思えば、あのあたりで「ツイッター革命」「フェイスブック革命」などと、まるで市民ネットによって悪い政権を倒したなどと喜んでいた日本のメディアがばかみたいである。チュニジアもエジプトも、長期独裁政権であったことは間違ってはないが、メディアがはやし立てるほど悪政を敷いていたわけではなかった。
「安定政権がなんであそこまであっさり崩壊を・・?」
事情通も不思議がる一連のできごと。その後の展開を鑑みれば、すべては予め描かれていたシナリオに沿って動いているようにもみえる。誰が描いたシナリオかは知らないが。

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大震災の現場で考える 黙とうと明日への気力  東京新聞社説
2011年4月17日

三陸の海に立つと、大津波にさらわれた犠牲者の多さに、胸が締め付けられます。死者と行方不明者が約二万八千人。「まず黙とうを」と感じました。

のこぎり形をしたリアス式海岸を仙台市在住の民俗研究家・結城登美雄さんと回りました。東北各地の漁村や農山村を丹念にフィールドワークする在野の学者です。

岩手県の陸前高田、宮城県の唐桑(からくわ)半島、気仙沼、石巻…。車が坂道のカーブを下り、海が見えるたびに、それまでの農村風景はがらりと姿を一変させます。廃虚へと向かう下り道なのです。

◆大津波の傷痕なお深く
結城さんは「ああ、地獄絵だ」「この浜も根こそぎやられた」と、ため息も深くなります。

家は粉々になり、原形をとどめません。あたり一面はがれき。浜という浜が、この惨状です。大津波のすさまじさを物語ります。

死者は現在、約一万三千人ですが、遺体の捜索活動は続き、残酷な数字がさらに膨らむのは間違いありません。慄然(りつぜん)とします。

大半の児童が津波にのみ込まれた石巻の大川小学校前では、女児が小さな背中を丸めて、合掌していました。牡鹿半島には土葬所があり、数十の墓標が整然と並んでいました。失われた多くの命をみんなで供養し、まず冥福を祈りましょう。

「壊滅とはこのことですね」と結城さんは声を落としました。全国の海岸線の平均五・六キロごとに集落があり、その数は約六千三百に上ります。

「海の国ですよ。とくに三陸は三十世帯から五十世帯の小さな漁村が連なり、浜ごとに暮らしの場がありました。ただ漁業者の高齢化が進み、漁業の自給率も60%に落ちました。今回の津波でとどめを刺された感じがします」

◆「浜の再生こそ第一だ」
確かに宮城県は全国第二位の水産県ですが、二十トン未満の小型漁船の90%にあたる約一万二千隻を失いました。二十トン以上の漁船も半分しか残りませんでした。漁港も、カキやワカメの養殖施設も、冷凍・加工施設も…。宮城県の水産被害は現在、約四千億円と見積もられています。

「とどめを刺された」というのは、水産業の人々が、簡単には立ち直れない状況だという意味です。死者も避難する人も大半は海辺に住んでいました。避難者のほぼ半数は元の場所には、住みたくないようです。津波の恐怖が刻印され、家や船や職場もなくし、心まで沈んでいるのでしょう。

唐桑半島の漁師(75)は漁船を沖合に出し、無事でした。でも、「船を流された仲間は九分九厘、やめるんでねえか。船に何千万円もかかるし、漁具もやられたから、借金しても返せない」。別の漁師(61)も「漁の見通しなんて立たねえな」と暗鬱(あんうつ)でした。

初夏はカツオ漁が風物詩です。秋はサンマ、冬はカキが旬になります。季節は待ってはくれません。自然の力で大打撃を受けた水産業でしたが、自然の恵みの豊かさもよく知る漁師たちです。

「魚を捕るのが生きがいの人たちでもあります。被害甚大な浜の再生こそ、第一だと考えます。エネルギーは代替できても、食料は代替が不可能な絶対価値を持っているからです」(結城さん)

三陸沖は世界三大漁場の一つです。その価値を放置するわけにはいきません。

「次世代のことも考え、小さな魚を海に返し、いかだの台数を制限し、資源管理型の漁業をしてきました。海を大事にし、海と向き合ってきたのです」

視察に訪れた菅直人首相と応対した石巻商工会議所・水産部会長の須能邦雄さんは、私にこう言いました。

「三陸の海の幸を捕ってくださいという声がある限り、必ず復活できます。でも、個人が船をゼロから造るのではなく、国が船を造り、貸してほしい。水産施設も国が造る。そんな発想がほしい」

結城さんは消費者の役割にも目を向けます。「『食べる』という支援もあるのです。毎月三千円でも、みんなが三陸の魚を買うと応援してくれれば、漁師はマイナスからの出発でも、『やろうぜ』と意欲が湧きます。『力の合流』が大事だと思います」

◆みんなで「力の合流」を
復旧とは何かも問われています。道路や水道など社会インフラの原状復旧が従来は基本とされてきました。でも、東北は日本の「食」を担う重要な地域です。漁船や冷蔵倉庫、加工施設という産業インフラが壊滅状態では、魚を捕ることも、海産物の生産もできません。農水産業の基盤復興も当然、政府は考えるべきです。

「国は船を造れ」の言葉は的外れではありません。明日への気力を生み出すために、みんなの「力の合流」を望みます。

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高い放射線量 ロボットで測定
4月18日 4時53分NHKニュース
東京電力が示した工程表に沿って福島第一原子力発電所の事故の収束を目指すにあたり、当面、最大の課題となっているのが、放射線量の高い場所での作業をどう進めるかです。東京電力は、原子炉建屋の内部で、遠隔操作のロボットによる放射線量の測定を進めるなどして作業員が入れるスペースを徐々に広げたい考えです。

福島第一原発の1号機から3号機では、原子炉の冷却機能が失われ復旧が急がれていますが、原子炉建屋内部の放射線量が高く作業員が入れない状態が続いています。東京電力が16日に行った調査では、原子炉建屋の入り口にある二重扉の外側での放射線量は、いずれも1時間当たりの最大値で、▽1号機で4ミリシーベルト、▽2号機で2ミリシーベルト、▽3号機で2ミリシーベルトでした。 また、内側の扉の外から原子炉建屋内部の放射線量を測定した結果は、いずれも1時間当たりの最大値で、▽1号機で270ミリシーベルト、▽2号機で12ミリシーベルト、▽3号機で10ミリシーベルトとなりました。特に1号機では、緊急時の原発作業員の被ばく量の限度とされている250ミリシーベルトを1時間で超えることになります。

こうしたことから東京電力は、原子炉建屋内部の状態を詳しく把握する必要があるとして、無線で遠隔操作するロボットを入れて放射線量などを測定する調査を、17日、1号機と3号機で初めて行いました。東京電力は、2号機でも18日以降調査を行って結果を詳しく分析したうえで、それぞれの原子炉建屋でどのような作業が可能なのかを検討し、作業員が入れるスペースを徐々に広げたい考えです。

また、1号機から3号機では、放射性物質に汚染された水がタービン建屋や「トレンチ」と呼ばれるトンネルにたまり、周辺での作業の妨げとなっています。特に濃度が高い2号機のトレンチの水は、水位の上昇が続いていて、東京電力は、汚染水があふれ出るのを防ぐためにも早く水を移す必要があるとして、移送先となる「集中廃棄物処理施設」で水漏れを防ぐための工事や点検を進めています。

一方、1号機と2号機では、「サブドレンピット」と呼ばれる施設に集められた地下水の放射性物質の濃度が、今月13日の調査で1週間前と比べて急に上昇したことから、東京電力は16日も調査を行いました。その結果、1号機から6号機のいずれも濃度はほぼ横ばいか低下したということで、東京電力は、高濃度の汚染水が地下水に漏れ出ている可能性は低まったとしたうえで、今後も監視を続けることにしています。

2011年4月17日 22時19分東京新聞

東電、遠隔ロボで原子炉建屋調査 放射線量や温度、酸素測定 

東京電力は17日、遠隔操作で走行するロボットを使い福島第1原発1、3号機の原子炉建屋内を調査した。ロボットで放射線量や温度、湿度、酸素濃度などを測定し、今後、人が入って作業できるかなど安全性を判断する材料とする。今後、2号機などでも実施予定。

東電は原子炉建屋内にある冷却設備を使えば、早期の冷却につながるとしている。建屋内は放射線量が高く、人が作業するのは難しいとみているが、作業実施の可能性を探る。調査前に測定した放射線量は1号機原子炉建屋に入る扉付近で、最大1時間あたり270ミリシーベルトと高かった。

調査に使ったのは米国のロボットメーカー、アイロボット社から無償提供された同じタイプの2台。長さ70センチ、幅53センチ、重さ35キロで、カメラが付いているほか、備え付けのアームで物をつかむなどの作業ができる。時速は約9キロで、斜度60度の坂のほか、がれきの上でも走行可能だ。稼働時間は約4時間、遠隔操作できる距離は約800メートル。

原子炉建屋に入るにはタービン建屋から2重扉を開ける必要がある。タービン側の扉を人が開けた後、ロボットを中に入れ、原子炉側の扉のハンドルをロボットが開け、原子炉建屋内に入る。扉は縦2メートル、横1メートル、厚さ20センチ。2台で作業し、1台が現場調査し、もう1台がそれを監視する。

東電は「線量の高いところと低いところが分かるので、人でどんな作業ができるのかも見えてくる」としている。(共同)
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日本人ではない、海外仕様の日本人
☆遠い昔の自分のささやかな出張体験からしても、納得の一文でした。

一部引用・・

初めて海外に赴任する人にとって、外国語のハンディはとても大きいものです。日本企業の英語公用語化の動きは、社員が外国語のハンディを乗り越えて海外で仕事をするための準備のためではないのか、と考えることもできます。

日本人が海外で国内同様に仕事するには、外国語に対する意識と思考様式の壁を越えなければなりません。

しかし、出発前にある程度は外国語の勉強をみっちりとやっていたのに…。

「あなたの話はわからない」
「あなたの意見に反論があります」

なぜこんなに現地で言葉が通じないのでしょうか? 

まず、日本人が海外の仕事に対してもっているイメージが根源的に違います。日本人は「外国語を鍛える」ことばかりに目がいきがちですが、外国語を向上させるために等しく重要なのが「海外仕様の思考」です。

この二つが整って初めて、日本人は現地の人と互角な対話ができるようになります。

最初に海外仕様の思考を身につけよう!

■それって、人種差別じゃない?

海外の生活で、日本人は固定観念から現地の人のやり方や習慣を誤解してしまうことがあります。

たとえば、日本のレストランは予約なしで入れますが、海外では予約をしてから出かけるのが当たり前。電話での予約の会話が十分でないと、予約をしているのに本人となかなか認めてくれなかったり、予約自体が混み合っていて30分も店で待たされたりすることがあり、日本人は怒りを爆発させてしまいます。

「人種差別じゃないのか!」と受付で怒声を発している日本人の姿を見ることがありますが、それは日本人の完全な誤解です。

全文はこちら
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映画作家の想像力―黒澤明の原発観
一部引用・・

映画監督黒澤明が原子力を取り上げた作品は三本ある。
『生きものの記録』(55年)、『八月の狂詩曲』(91年)、『夢』(90年)である。最初の二つは原爆、三つ目は原発を扱っている。

中略

《イメージの現実化に茫然となる》
黒澤は自作のテーマについて問われるとしばしば「作品がそれを語っている」といって説明を避けた。『夢』でも同じである。記者会見における次の問答が残されている。

記者 今度の作品のテーマはなんですか?
黒澤 ぼくが映画を作る時は、テーマというものは考えない。自然に撮っていれば、それがテーマになる。プラカード立てるのは嫌いなんだよ。この作品には、今の世の中に対して僕が考えていることが全部出てます。(略)
記者 富士山が爆発するのは、反原発の訴えでは?
黒澤 (ウンザリしたように)まあ、映画を観て下さいよ。原発問題にしても、原発が大事故を起こしたりしたら大変だし、そういう危機感ってあるでしょう。富士山が噴き出したりするのは夢だしね、こむずかしいことを言ってるわけじゃない。やはり、観てもらうしかないんだな(笑)。

2011年3月11日に黒澤明のイメージはリアリティーとなった。
「今の世の中に対して僕(黒澤)が考えていること」は現実になった。
『生きものの記録』考察にも書いたが、戦後の反核運動の基本には「生物的な恐怖心」や「パニック感情」があった筈だが、それは次第に抽象化され、運動は政治的・党派的に変化していった。『生きものの記録』で三船敏郎が扮した工場主が見せた恐怖感とブラジルへの脱出という行動は常軌を逸しているとして批判された。『八月の狂詩曲』では村瀬幸子の扮する「おばあちゃん」も狂気におちいる。

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